理想的な治療法とは(1)~「何もしない」

吉田医師の治療方針は、常に「即座に処置をするべきか否か」の判断から始めるそうです。

そもそも、何らかの処置をするべきかどうかを見て、すぐに処置をしなくても良い、またはするべきではないと判断した場合は、「何もしない」と言うのです。

吉田医師の”順序”は次の4段階です。
1.何もしない…様子を見る。経過を観察する。生活習慣の見直し。
2.出す…有害物質などを体外に出す治療。
3.入れる…障害を改善する有効成分などを体内へ入れる治療。
4.放射線治療・手術

さて本項では「1」の「何もしない」の中身をもう少し詳しく見ていきます。

患者さんの状態によっては、診察の結果「何もしない(で様子を見る)」という判断をすべき場合があります。
これも立派な治療と言える、と吉田医師は言います。

なぜなら、患者さんが困っている症状を治めることが双方共通の目的ですから、そうした目的意識に立って見て、「今は何もしないで、これこれのことをしながら様子を見ましょう」と言うのは、患者さんの希望を叶えるための行為だからです。

ところが、薬漬け治療になれきっている人たちは、薬を出さないと不満を抱く場合が多々あるようです。
しかし、薬を必要としない人に薬を服用させれば、薬は毒として作用してしまいます。
そうなれば、病気をかえって悪化させることになりかねません。

例えば、風邪をひいた場合は、みかんなどのビタミンCを多く含む食品を摂って、暖かくして寝ていることがいちばんの場合が多いのです。

また、癌だから即手術というのも変な話です。
抗癌剤の投与も同様で、いきなり身体に負担をかける治療法を選ぶのは考えものです。
進行癌ならいざ知らず、進行の遅い癌や転移の可能性が少ない癌の場合、食生活を改善して様子を見ているうちに、身体が癌を克服して、消してしまうケースはたくさんあるのです。

また、血糖値、コレステロール値、血圧などの”数値”に過敏に対応する医者が多くいます。
たしかに、正常値から大幅にかけ離れた値は危険でしかありませんが、10%程度の前後なら、食生活の改善や運動によって程なく改善する場合も多々あります。
これに対してすぐに薬という考え方は、身体の負担を増やし、身体の調節機能や自然治癒力をかえって弱める結果になりかねません。

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