プラセンタの利用法

■プラセンタを捨ててしまうのは人間だけ

哺乳類は、出産にともない体外に排出されるプラセンタを母親が食べて再利用を図ります。

牛、豚、馬、犬、猫など人間と比較的なじみの深い哺乳類も、見ていると出産直後にプラセンタを食べてしまいます。
この行為は、出産時の臭いを消し外敵から察知されるのを防ぐためという説もありますが、母親が出産の疲労を回復させ乳汁の出をよくするためにプラセンタを食べるのだという説明のほうが説得力があるように思えます。

一方、人間はプラセンタを食べません。
とっておくことすらせず捨ててしまうのですが、昔の人間がプラセンタをとっておいた形跡が発見されています。
昔の住居跡が発見されて調査をしてみると、ときおり、30cmくらいの穴がある部屋が見つかるそうです。
この部屋は、最も重要な部屋のすぐ裏にあることが多く、その穴にはプラセンタが保管されていると言うのです。

とっておいたから食べたのだという証拠にはなりませんし、食べたら残っているはずは確かにありませんので、わが子のへその緒をとっておくような”儀式”と意味合いは同じなのかもしれません。

■プラセンタの利用法~注射薬、内服薬、健康食品、化粧品

医師のみが使用することを許可されている医薬品はプラセンタ注射薬だけで、プラセンタ内服薬は一般医薬品として市販されています。
いずれの医薬品も、人間のプラセンタを原材料としています。

プラセンタ注射薬は、メルスモン製薬の「メルスモン」と、日本生物製剤の「ラエンネック」の2種類があります。

ラエンネックは、1959年に肝硬変の治療薬として、メルスモンは同年、乳汁分泌不全の治療薬として、健康保険適用の医薬品の認可を受けました。
ラエンネックはのちに、慢性肝疾患における肝機能の低下も対象疾病に加えられました。

ただし、プラセンタ注射薬はもっともっと幅広い疾患に効果があるため、自費治療とはなりますがほかの疾患に用いることは可能です。

また、健康食品や化粧品には、動物のプラセンタが用いられます。
狂牛病騒動以降は、牛や羊のプラセンタの使用は禁止されており、専ら豚のプラセンタが用いられます。

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