プラセンタと再生医療

■再生医療に希望の光を照らすプラセンタ

私たちの身体の”始まり”はそもそも、あらゆる器官に変化する可能性を秘めた「ES細胞」です。
つまり、私たちの脳も、心臓も、肺も、胃も腸も、目鼻口、手足も、皮膚も歯も爪も髪の毛も、もとは同じES細胞だったのです。

このES細胞がまず内胚葉・中胚葉・外胚葉へと分化し、

  • 内胚葉⇒食道、胃、腸、肝臓など
  • 中胚葉⇒骨、筋肉、血管、生殖細胞など
  • 外胚葉⇒皮膚、神経、歯、口など
  • というようにそれぞれが分化して、はや受精後8週で、一応全ての”部品”がそろって、小さな人間が出来るのです。

    医療の最先端を行く「再生治療」は、ごく単純化して言えば、このES細胞から各器官を作ってしまおうというものです。

    また、肝細胞増殖因子(HGF)は、肝臓を作る因子ですが、これが肝臓のみならず、あらゆる臓器の細胞が壊死するのを防ぎ、修復・再生する力があることがわかりました。

    実験用の動物をわざと病気にさせ、肝細胞増殖因子を注射したところ肝臓病のみならず腎臓病、心臓血管病、消化器病、筋疾患、脳血管疾患など、ほとんどの病気に有効であるという実験結果が出ています。

    また、遺伝子治療の臨床応用に先鞭をつけた米国では、1994年以降、肝細胞増殖因子に似た血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の遺伝子を、閉塞性動脈硬化症の患者数百人に注射したところ、70%の患者が手足などの切断を免れたという報告もあります。

    ■プラセンタから癌転移抑制物質や血液凝固抑制物質を発見

    武田薬品工業の研究チームは、癌転移抑制薬「メタスチン」を発表しました。
    チームは2001年、人間のプラセンタから発見したたんぱく質に、癌の転移を抑える働きがあることを発見し、製品化したのです。

    さらにチームでは、皮膚癌のマウスにメタスチンを連続投与したところ、肺への転移を3分の1程度に抑えられたと発表しています。

    また、秋田大学では、プラセンタにのみ存在する血液凝固阻止物質「カルホビンシン」が発見されています。
    血液凝固を阻止するということは、血液の粘性を低下させる効果があるので、血流を促進し、血管疾患の改善に期待がなされています。

    このページの先頭へ