医学部の実態

■”目的意識=情熱”が希薄な医学生

吉田医師は、文学部から医学部に入りなおしたいわゆる変わり種でした。
吉田医師は、単純に「病気で苦しむ人を救いたい」という明確な目的意識を持って医者を志したのです。

至極当然のことのように思えますが、吉田医師によれば、医学生の多くはそうした当然と言っていいはずの目的意識や情熱が欠如していると言うのです。
そして、そういう学生の増加が医療の質の低下を招いていると指摘します。

■やたらに博士号を取りたがる日本の医者

日本には、実際に病気を治す能力を持った医者が育ちにくいようです。

医学界では、臨床よりも研究に重きが置かれます。
端的に言えば、上手な論文を書いて博士号を取ると、日本の医学界では出世したり、偉い先生と言われやすいということです。

つまり、臨床に優れた医者ではなく、論文や学会での説明が上手な人しか出世できないという傾向があるのです。

医学生は何のために医者になるのかよくわからず、医者になったらなったで机の上の作業に執心するようでは、本当の意味で病気を治す医療が発展しないのはむしろ当然のことです。

■「教授には逆らえない」と不要な手術をされた例

大学病院では、教授は絶対権力者です。
どんなに黒いものも教授が「白い」と言ったら、助教授以下全ての従業員は「白い」と言わなければはじき出されるのが実態です。

ある大学教授が、ある患者に「咽頭癌」の診断をしました。
関係病院で手術を受けるように言われた患者さんは、その教授の紹介状を携えて担当医を訪ねます。

ところが、教授の診断は誤りで、手術の必要は全くないことがわかったのです。
ところがこの担当医は、「教授に逆らえば医者として生きていけなくなるから」という理由で、全く必要のない手術を、もちろん治療費を取って断行したのです。

全く恐ろしい話ですが、このように、「偉い医者=机上の理論だけに長けた医者」が医療現場に”悪政”を敷いている実態は、全国的に見ることができるのです。

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